愛犬と泊まれる宿が多い静岡の伊豆に行きたいね、と夫婦で話していたことがあります。
温泉も海鮮も気になるし、犬と泊まれる宿も充実しているエリアです。でも片道4時間超の移動は犬の負担が大きすぎる。結局「まぁいつかね」で終わりました。
犬を飼ってから、こういう「行きたいけど、犬をどうしよう」が増えた人は多いはず。連れていくには遠すぎるし、預けるにしても罪悪感がある。正直、どっちを選んでもスッキリしないのが本音です。
うちは「犬連れで行くか、信頼できる人に預けるかの2択」で割り切ることにしています。その判断基準と犬連れ旅行のコツを、体験ベースでまとめました。
「行きたいのに行けない」モヤモヤの正体

犬を飼ってから旅行のハードルが上がるのは、ごく当たり前のことです。
行きたい場所がある。でも犬を置いていくのは気が引ける、かといって連れていくには遠すぎる。この板挟みで「じゃあ今回はやめておこう」になります。
ここで厄介なのが、諦めた自分に対するモヤモヤです。
預けて行くべきか、今回は諦めるか。「自分たちだけ楽しんでいいのかな」という気持ちが残る。犬を大事にしていないわけじゃなく、「行きたい気持ちと預ける罪悪感のバランス」が難しいだけです。
旅行を諦めてモヤッとするのは飼い主として普通の感情。我慢を美談にする必要はありません
うちの場合、「犬がいるから行けない」でモヤモヤした経験は、今はほとんどありません。理由はシンプルで、選択肢をシンプルにしているから。悩む選択肢を減らしたら、気持ちがだいぶ楽になりました。
ちなみに、うちが諦めた伊豆エリアは犬連れに優しい宿が実は多いです。距離さえクリアできれば選択肢はかなり広がります。

ここからは、預ける場合と犬連れで行く場合の2パターンに分けて、うちでやっていることをまとめました。
犬を預けるときの判断基準は「犬の知識があるかどうか」

犬を誰かに預けるとき、いちばん見るべきポイントは「その人に犬の知識があるかどうか」。
かわいがってくれるだけでは足りません。チョコレートや玉ねぎなど犬が食べてはいけないもの、散歩中の拾い食い、誤飲しやすいもののサイズ感。こうした知識がない人に預けるのは絶対に避けてください。
「犬好きだから大丈夫でしょ」は危険な判断。好きなだけでは守れないことがたくさんあります。
犬の知識がない人に預けるのは絶対NG。「食べさせちゃいけないもの」を知らない時点でリスクが高すぎます
身近に犬の知識がある人がいるケース
うちの場合、預け先は義母にお願いしています。義母は別の犬も飼っていて、フードの量や散歩のタイミングも慣れたもの。「この子はこれ食べちゃダメだよね」が通じる相手だから、安心して任せられます。
実際、預けた先でちくわがどう過ごしているかというと、実家のこたつで寝ていたり、座布団の上でくつろいでいたり。写真が送られてくるたびに「完全にくつろいでるな……」と拍子抜けするくらいです。

別の日には座布団を占領していたことも。完全に自分の家だと思っています。

ちくわここ、あったかい……
身近に犬の知識がある人がいるなら、まずはそこに相談するのが現実的な一歩。普段から短時間の預かりで慣らしておくと、旅行のときもスムーズにいきます。
預けるときには「フードの種類と量」「持病や服薬」「散歩の頻度」をメモにして渡しておくのがおすすめ。「食べさせてはいけないもの」もリストにしておくと、口頭より確実に伝わります。
身近にいなければペットホテルという選択肢
頼れる人がいない場合は、ペットホテルも選択肢に入ります。小型犬なら1泊3,000〜5,000円が相場で、繁忙期(GW・お盆・年末年始)はさらに上がることも。
ペットホテルを選ぶときに見ておきたいのは、部屋のタイプ。ケージ型、個室型、フリースペース型、ホームステイ型と大きく4つに分かれます。
- ケージ型:安価だが狭め。短時間向き
- 個室型:ひとりが落ち着く子向き。やや高め
- フリースペース型:ほかの犬と一緒。社交的な子向き
- ホームステイ型:スタッフの自宅で預かり。家庭に近い環境
犬の性格によって合う・合わないがはっきり分かれます。「うちの子はほかの犬が苦手」「ひとりのほうが落ち着く」といった特徴から選んでみてください。
事前見学ができるかどうかは必ず確認を。見学を断る施設は避けたほうが安心です
散歩付きのプランがあるホテルもあります。長時間ケージの中で過ごすのが心配なら、散歩サービスの有無もチェックしておきたいところ。
ただし、料金やサービス内容は施設ごとにかなり差があるのが実情。公式サイトや電話で最新情報を確認してから予約するのが確実です。
犬連れ旅行で「行ける範囲」を広げるコツ


「預けるのはやっぱり気が引ける」という場合は、犬と一緒に行く選択肢もあります。でも、犬連れ旅行は人間だけの旅行とはまったく別もの。犬のペースに合わせる「愛犬ファースト」の気持ちが前提です。
道の駅でこまめに休憩を取るだけでかなり変わる
車での移動中、1〜2時間ごとに休憩を入れるのが目安です。
休憩といっても大げさなことではありません。道の駅やサービスエリアで車を停めて、水を飲ませて、少し歩かせるだけ。トイレ休憩にもなるし、犬にとっては知らないにおいを嗅げるリフレッシュの時間にもなります。
うちも犬連れで出かけるときは、道の駅で散歩休憩を多めに取るようにしています。人間のペースで走り続けるより到着は遅くなりますが、犬がぐったりした状態で着くよりずっといい。到着してすぐ楽しめるかどうかは、移動中の過ごし方で決まります。
犬連れの長距離移動では、ドライブベッドがあると車内で犬が落ち着きやすくなります。自分のにおいがついたベッドごと持っていけるタイプなら、旅先でもそのまま寝床になるのがありがたい。
犬 ベッド キャリー ラディカ ロゼッタ ドライブベッドキャリー Mサイズ
¥5,190〜
道の駅での休憩時には水分補給も欠かせません。ペットボトルから直接だと勢いが強くて犬が飲みにくいので、浅い皿つきのシャワータイプが使いやすいです。
お散歩ハンディシャワー M リッチェル
¥990〜
犬連れ旅行は「行ける場所」から始めるのが正解
最初から遠出しようとすると、犬も飼い主も疲弊します。まずは片道1時間くらいの近場で、犬連れOKの宿やカフェに行ってみてください。
そこで「車に乗るのは平気そうだな」「知らない場所でも寝られるタイプだな」とわかれば、次はもう少し遠い場所にも挑戦できます。逆に「車酔いしやすい」「知らない場所では一切寝ない」とわかったら、それに合わせた準備をしておけばいいだけ。
まず近場で1泊してみる。犬の「旅行適性」を見極めてから距離を伸ばすのが安心です
出発するとき犬が吠える。それでも割り切れる理由
犬を預けて出発するとき、うちのちくわはわんわん吠えます。
玄関を出る瞬間、こっちを見て「置いていくの?」という顔。つらいです。「やっぱり連れていこうか」と何度も思いました。



置いてかないで…
でも、ここで毎回引き返していたら、飼い主の生活が回りません。
うちは「一緒に行くか、義母に預けるかの2択」で割り切っています。中途半端に悩む時間が減ったら、だいぶ楽になりました。犬連れで行ける場所なら一緒に行く。無理なら信頼できる人に預ける。それだけのシンプルなルールです。
預けるときの寂しさは、なくなりません。でも、預けた直後は寂しそうでも30分もすればケロッとしている子がほとんど。うちの犬も、義母の家に着いたらこたつで丸くなって爆睡しています。



預けた先で爆睡してる写真見ると、心配して損した〜ってなるよね
預けるときにやっておくと安心なこと
預ける前に「ここに預けても安全だ」と確信を持てる状態にしておくと、出発時の罪悪感がだいぶ減ります。
- 普段のフードとおやつを日数分小分けにして渡す
- 持病・服薬・アレルギーをメモにまとめる
- 普段使っているブランケットやタオルを一緒に渡す(犬のにおいつき)
- 短時間の預かりで事前に慣らしておく
- かかりつけの動物病院の連絡先を共有する
ここまでやっておけば、「あれ大丈夫かな」と旅先で不安になることも減るはず。
「行けない」を「こうしてる」に変えるだけで気持ちは軽くなる
「犬がいるから旅行に行けない」という気持ちは、飼い主なら誰でも一度は感じるものです。
でも、うちは5年間この問題と向き合ってきて、たどり着いた答えはシンプルでした。「一緒に行くか、信頼できる人に預けるか」。この考え方にするだけで、モヤモヤはかなり減ります。
犬との暮らしは10年、15年と続きます。旅行のことでずっとモヤモヤしているのはもったいない。「行けないなら、こうする」という自分なりのルールを1つ決めてみてください。それだけで、旅行の話が出るたびに気持ちが楽になるはずです。
- ペットホテルに初めて預けるとき、持っていったほうがいいものは?
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普段使っているブランケットやタオルなど、犬自身のにおいがついたものがあると落ち着きやすいです。フードは日数分を小分けにして渡しておくのがおすすめ。
- 犬を預けると分離不安がひどくなることはある?
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短期間の預かりで分離不安が悪化することはあまりありません。ただ、もともと分離不安の傾向がある子は、事前にかかりつけの獣医師に相談しておいてください。
- 犬連れ旅行で車酔いしやすい犬はどうすればいい?
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出発の2〜3時間前までに食事を済ませておくと吐きにくくなります。窓を少し開けて換気し、こまめに休憩を挟むのもよい方法です。それでも改善しない場合は獣医師に酔い止めの相談をしてみてください。










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