おやつをねだる目がかわいくて、ついもうひとつ。その気持ちは痛いほどわかります。でも「かわいいから」の積み重ねが、ご飯を食べない・体重が増える・体調を崩すといった結果につながることも。
うちのちくわも、おやつをあげすぎてご飯を食べなくなった時期がありました。ペットショップで目についたものを次々に買っては、色々あげていました。その結果、体重は増えるし尿石まで見つかる始末。そこから獣医師と相談して決めた「3つのルール」で、今はご飯をきちんと完食するようになりました。
おやつの量の目安から、負のループの断ち方、選び方のコツまで、うちの失敗談と一緒にまとめています。
おやつをあげすぎると何が起きるのか

「ご飯を食べない→おやつをあげる→もっと食べない」の負のループ
犬は賢いので、「ご飯を残せば、もっと美味しいものが出てくる」とすぐ学習します。飼い主としては、お腹が空いているだろうからとおやつを出してしまう。でもそれが逆効果になるんですよね。
おやつでお腹が満たされると食事の時間になっても口をつけません。するとまた心配になっておやつを出す。これが「負のループ」の正体です。
ご飯食べない→おやつあげる→ご飯をもっと食べない。一度ハマると抜け出すのが大変です
うちの場合、ヨーグルト味、ドライフードタイプ、ジャーキー系とバリエーションを増やすほど、「次はもっと美味しいのが来るかも」と待つようになっていたんだと思います。結果、体重がじわじわ増えて、さらに尿石まで見つかりました。
ちくわごはんより美味しいの、まだ?
あのときはかなり焦りました。「かわいいから」で続けていたことが、体に負担をかけていたんでしょう。
同じように「ご飯を食べてくれない」と悩んでいる方は、フードの見直しも選択肢のひとつです。
犬のおやつの適量――「カロリー10%」だけでは足りない


体重別の1日のおやつ量の目安
よく言われるのが「1日の必要カロリーの10%以内」というルール。これ自体は正しいのですが、実際にどのくらいの量なのかイメージしにくいでしょう。
去勢・避妊済みの成犬の場合、体重別の目安はこんな感じです。
| 体重 | 1日の必要カロリー目安 | おやつの上限(10%) |
|---|---|---|
| 3kg | 約256kcal | 約26kcal |
| 5kg | 約374kcal | 約37kcal |
| 7kg | 約482kcal | 約48kcal |
子犬・シニア犬・持病のある子は必要カロリーが異なります。かかりつけの動物病院で確認するのが確実です
おやつ1粒あたりのカロリーはパッケージの裏に書いてあるので、「1日に何粒まで」と決めておくと管理しやすくなります。
回数とタイミングのほうが量より大事
犬はほとんど噛まずに飲み込むので、おやつの「大きさ」はあまり関係ありません。大事なのは「もらえた回数」。1粒を丸ごとあげるより、小さく割って回数を増やすほうが犬の満足度は高くなります。
しつけ用のおやつなら、小粒のもので十分です。
うちでは、ヒルズの尿ケアトリーツを1日2粒と決めていて、1つを2等分してあげています。1回のサイズは小さくても、「もらえた」という回数が4回になるので、うちの犬も満足そうにしています。
負のループから抜け出した「3つのルール」
うちが実際に獣医師と相談して決めたルールです。おやつの見直しだけでなく、ご飯との向き合い方を変えたことが大きかったと感じています。
ルール1――ご飯は10分で下げる
愛犬がご飯を残すようになったとき、動物病院で相談しました。「出して10分経ったら、残っていてもお皿を下げてください」とアドバイスをもらったんです。
最初は「食べてないのに下げるのはかわいそう」と思いましたが、これにはちゃんと理由があります。ドライフードは時間が経つと酸化して風味が落ちるし、ウェットフードは傷みやすい。10分で区切ることで衛生面でもメリットがあります。
動物病院でも10〜15分を目安に下げることが推奨されていて、うちだけの特別なやり方ではありません。
ルール2――ご飯を完食しなかったらおやつなし
これがいちばん心が痛いルールでした。食べてない子におやつをあげないなんて、と最初は夫婦で迷いました。
でも続けてみたら、うちの犬は「ご飯を食べないとおやつがもらえないんだな」と覚えたようで、数日で完食するようになったんです。食いしん坊な性格が功を奏した部分もあると思います。
「食べなければもっと美味しいものが出る」という学習を断ち切ることが、負のループを抜けるカギになります
ルール3――おやつの種類を絞る
色々試したくなる気持ちはよくわかります。うちもまさにそうでした。でも種類を増やすほど、犬の期待値が上がっていくんでしょう。
愛犬の場合は、尿石が見つかったのをきっかけにヒルズの尿ケアトリーツをメインにしました。それ以外はしつけ用の低カロリーボーロだけ。用途別に1〜2種類と決めておくと、カロリー管理もしやすくなります。



色々あげたい気持ちはぐっとこらえてます
しつけ用とご褒美用――おやつの使い分け
イタズラをやめたときの「小さなご褒美」
うちの犬は靴下やボタン、チャックなど「かみかみ」するのが大好き。油断すると何でもくわえて持っていきます。「ダメ」と言ってやめたタイミングで、すかさず低カロリーのボーロをひと粒あげるようにしています。「やめたらいいことがある」と覚えてもらうのが目的です。


しつけ用のおやつは頻繁にあげるので、1粒あたりのカロリーが低いものを選ぶのがコツ。
ドギーマン さつまいも入りボーロ 120g(15g×8袋) 犬 おやつ いも
¥382〜
特別なときだけの「ちょっといいおやつ」
動物病院での診察後や爪切りのあとなど、頑張った日に普段と違うおやつをあげる飼い主さんも多いのではないでしょうか。普段使いとは別にひとつだけ用意しておくと、使い分けがしやすくなります。
ご褒美用は、原材料がシンプルなものを選ぶと安心です。国産のささみジャーキーなど、細くカットされたタイプなら小型犬でも食べやすくなっています。
アスク ジャパンプレミアム 無添加 国産鶏ささみ ハード 300g
¥1,680〜
しつけ用=低カロリー・小粒で頻繁にあげるもの。ご褒美用=特別な日だけの1種類。この2本立てで十分です
犬用おやつを選ぶときに見るべきポイント
カロリーと原材料のチェック方法
おやつを選ぶときに最初に見てほしいのが、パッケージ裏の原材料欄です。原材料は使用量が多い順に書かれているので、最初の2〜3個で中身の大部分がわかります。
避けたいのは、BHA・BHT(酸化防止剤)、亜硝酸ナトリウム(発色剤)、赤色○号・黄色○号などの着色料。犬には不要な成分で、人間の購買意欲を刺激するために使われているものがほとんどです。
- BHA・BHT(酸化防止剤)
- 亜硝酸ナトリウム(発色剤)
- 赤色○号・黄色○号などの着色料
カロリー表示は「100gあたり」と「1粒あたり」の2パターンがあります。小型犬は食べる量が少ないので、1粒あたりの表示があるものだと計算が楽です。
小型犬には「小さく割れるもの」が便利
小型犬のおやつ選びで地味に大事なのが、手で簡単に割れるかどうか。うちでもヒルズの尿ケアトリーツを2等分にしていますが、硬すぎて割れないおやつだとこれができません。
小粒タイプやスティック状のものなら、サイズ調整がしやすくて便利です。1回のご褒美を小さくして回数を稼げるので、カロリー管理と犬の満足度を両立できます。



おやつ!おやつ!
よくある質問
- おやつを減らしたらストレスがたまりませんか?
-
量を減らしても、1粒を小さく割って回数を増やせば犬の満足度はあまり変わりません。犬は「もらえた回数」で喜びを感じるので、トータルのカロリーを抑えながら回数を維持するのがコツです。
- ご飯を10分で下げても、次の食事まで何もあげなくて大丈夫ですか?
-
健康な成犬であれば、1食抜いても体に問題はありません。ただし子犬や持病のある子は低血糖のリスクがあるため、かかりつけの動物病院に相談してから試してください。
- 手作りおやつと市販おやつ、どちらがいいですか?
-
どちらにもメリットがあります。手作りは添加物を避けられる反面、カロリー計算がしにくい面も。市販品はカロリーや成分が明記されているので管理しやすいです。どちらを選ぶにしても、1日の総カロリーの10%以内に収めることを意識してみてください。
まとめ――おやつはおまけ、ご飯が体の基礎
かわいくてつい手が伸びる気持ちは、犬を飼っている人ならみんな同じです。でも、ご飯が体をつくる基礎で、おやつはあくまでおまけ。そのバランスさえ守れば、おやつの時間は犬にとっても飼い主にとっても楽しいコミュニケーションのままでいられます。


うちはおやつの見直しをきっかけに、愛犬の体重も安定して、ご飯もしっかり食べるようになりました。最初の数日はちょっと心が痛みますが、「この子の健康のため」と思えば乗り越えられます。
まずは今あげているおやつのカロリーを確認して、1日の上限を決めるところから。パッケージ裏の数字をチェックするだけなので、今日からすぐにできます。






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