ドッグフードを買い替えるたびに、「これで本当にいいのかな」と不安になる。私たちもずっとそうでした。
ちくわのフードをこれまで4回切り替えていますが、4回変えても「絶対の正解」にはたどり着いていません。ただ、自分たちなりの判断基準ができたことで、迷う時間はかなり減りました。
「何を見て」「なぜ変えたか」を時系列で振り返りながら、選ぶときに外せない基準を3つに絞ってお伝えしていきます。
小型犬のドライフード選びで最初にぶつかる壁

ペットショップのフードコーナーに行くと、棚一面にずらっと並んだパッケージに圧倒されます。「小型犬用」「グレインフリー」「高タンパク」。どれも良さそうに見えて、逆にどれを選べばいいのかわからなくなりますよね。
私たちも最初はそうでした。ネットで調べるほど情報が増えて、結局「有名なやつにしよう」で決めたのが正直なところです。
そこから4回の切り替えを経験して気づいたことがあります。フード選びは「一発で正解を引く」ものではなく、犬の反応を見ながら調整していくもの。だからこそ、判断基準を持っておくことが大事になります。
ちくわごはん変わった…?
4回フードを変えた理由と、そのとき何を考えたか


最初のフード(シュプレモ)――「有名だから」で選んだ
最初に選んだのは、Nutroのシュプレモ小型犬用でした。理由はシンプルで、「ペットショップでよく見かけるし、口コミも多いから」という一点です。
粒は楕円形で、小型犬用としては標準的なサイズ。原材料の最初に「チキン(肉)」が来ていて、タンパク質も26%以上あります。当時の私たちにはそれで十分安心材料になりました。
振り返ると、初めてのフード選びで「知名度」を基準にするのは悪い判断ではなかったと感じています。情報がない段階で、レビューが多くて原材料が明記されているフードを選ぶのは合理的です。ただ、犬との相性は実際に食べさせてみないとわかりません。
うちはシュプレモを半年ほど続けました。食いつきも良く、うんちの状態も安定していたので問題なかったです。
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¥5,280〜
2回目(ワイルドレシピ)――食いつき悪化で同ブランド内の変更
半年を過ぎたあたりから、ちくわの食いつきが目に見えて落ちました。朝のごはんを半分残す日が続いて、「飽きたのかな」と感じたのがきっかけです。
このとき迷ったのが、「ブランドごと変えるか、同じブランドの別ラインにするか」でした。
私たちは同ブランド内で切り替えることにしました。シュプレモ自体に不満はなく、食いつきだけの問題だったからです。原材料のベースが近いフードなら、お腹への負担も少ないだろうという判断でした。
選んだのはNutroのワイルドレシピ。シュプレモとの大きな違いは穀物不使用(グレインフリー)の点で、タンパク質も32%以上と高め。粒もやや小さく、食感が変わることで食いつきが戻るのを期待しました。
結果的にはしばらく食べてくれましたが、劇的に改善したわけではなかったのが本音です。
食いつきが落ちたときは、フードを見直す前にまず「おやつの量」と「運動量」を確認してみてください。それでも改善しなければフードの変更を検討する流れが自然です
3回目(ロイヤルカナン尿ケア)――体調の変化でフードの役割が変わった
3回目の切り替えは、食いつきではなく健康上の理由でした。うちの犬に尿石が見つかり、動物病院で相談してフードを見直すことになったのがきっかけです。
ここで「おいしさ」より「体のケア」が優先になりました。それまでフードを「食事を楽しむもの」としか考えていなかったので、役割がガラッと変わった瞬間です。
かかりつけの先生と相談して選んだのがロイヤルカナンの尿ケア用フード。体のケアに特化した専用フード(食事療法食)と呼ばれるジャンルです。
食事療法食は獣医師の指導のもとで使うフードです。自己判断で選ばず、必ず診察を受けてから導入してください
食いつきはあまり良くありませんでした。ただ、うちの犬にたまたま合わなかっただけで、フード自体の品質が悪いわけではありません。健康上の理由があったので、トッピングで工夫しながら続けていました。
4回目(ヒルズ尿ケア)――今使用中のフードにたどり着くまで
4回目の切り替えは、自分たちの意思ではなく外的な理由です。2024年10月にロイヤルカナンの療法食が一般のペットショップやホームセンターでの販売を終了しました。動物病院や認定通販でしか買えなくなったんです。
入手しづらくなったタイミングで、動物病院に相談してヒルズの尿ケア用フード(c/dマルチケア)に切り替えています。
このフードに変えてから、食いつきも体調も安定しました。3kgで7,000〜9,000円ほどと安くはありませんが、体重4kgの小型犬なら1日あたり約240円。月に換算すると約7,000円です。



毎日のごはんで体調管理できるなら、この値段は納得かな
写真は、ヒルズのフードに卵をトッピングしたときの愛犬です。


トッピングの工夫についてはこちらの記事でくわしく書いています。


私たちがフード選びで重視しているのは、「続けやすさ」と「体調への影響」の2点です。ヒルズは療法食としての信頼性に加えて、ちくわの食いつきも良いので今のところ満足しています。
4回の変更遍歴からわかった「フード選びで外せない3つの基準」


粒の大きさと硬さ――スペック表より「食べてるときの様子」で判断
小型犬にとって粒のサイズは想像以上に大事です。パッケージに「小粒」と書いてあっても、実際に食べやすいかどうかは犬によって違います。
確認すべきは、食べているときの様子。ポロポロ食べこぼしが多ければ粒が大きすぎますし、ほぼ噛まずに丸のみしているなら小さすぎます。
食べこぼし・丸のみ・噛み砕く音の3つを観察すると、粒のサイズが合っているか判断しやすいです。
うちは粒のサイズを重視して、小さめで硬すぎないものを選ぶようにしています。超小粒だと丸のみしがちなので、ある程度噛んで食べられるサイズ感がちょうどいいと感じました。
原材料の見方――最低限ここだけ見ればいい
パッケージの裏を見ると、原材料がずらっと並んでいます。全部チェックするのはしんどいので、見るのは「最初の3つの原材料」と「添加物」の2点だけで十分です。
原材料は使用量が多い順に記載するルールになっています。つまり、最初の3つがそのフードの主成分。ここに肉や魚が入っているかどうかが、最初の判断ポイントです。
添加物については、着色料や香料が入っていないものを選ぶのが無難です。犬は見た目で食べ物を選ばないので、着色料は飼い主の印象のために入っているケースがほとんどです。
ただし、療法食は設計思想が違うので、この基準は当てはまりません。療法食についてはかかりつけの先生の説明を基準にしてください。
値段で選ばないほうがいい理由
フード選びで値段を最優先にするのは、あまりおすすめしません。
極端に安いフードは、原材料の質や栄養バランスに不安が残ることがあります。長期的に見ると、フードで体調を崩して通院するほうがずっとお金がかかります。
うちが現在使用中のヒルズの尿ケアフードも、1日あたりで計算するとペットボトル飲料1本分くらいの感覚です。「毎日の食事で健康を維持できる」と考えれば、決して高い出費ではないと思っています。



このごはん好き〜
フードの切り替えで失敗しないための実践ポイント
フードを変えると決めたら、いきなり全量を新しいフードにしないのが鉄則です。お腹がびっくりして、下痢や軟便になることがあります。
目安は7日間かけて段階的に混ぜていく方法です。
まず4分の1だけ新しいフードを混ぜます。食いつきとうんちの状態を観察してください。
問題がなければ比率を半々に。このあたりでうんちが少しゆるくなる子もいますが、1〜2日で落ち着くことが多いです。
ほぼ新しいフードに切り替え。食べ残しがないか確認します。
完全に切り替え完了です。
お腹が弱い子は、2〜3週間かけてゆっくり移行するのも選択肢のひとつです。
切り替え中は「うんちの硬さ」「回数」「色」を毎日チェック。写真を撮っておくと、動物病院で相談するときに役立ちます
開封後のフードは空気に触れるほど酸化が進みます。密閉できる保存容器に移しておくと風味が長持ちしますよ。
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食いつきが悪い場合、3日は様子を見るのがおすすめです。初日に食べなかっただけで「合わない」と判断するのは早すぎます。ただ、まったく口をつけない日が3日以上続くようなら、そのフードは合っていない可能性が高いです。無理に続けなくて大丈夫ですよ。
「うちの犬に合うフード」は試さないとわからない。でも基準があれば迷わない
フード選びに絶対の正解はないと、4回の切り替えを経験して実感しています。犬によって好みも体質も違うので、「このフードが一番」と言い切ることは誰にもできません。
でも、「粒のサイズ」「原材料の上位3つ」「値段に引っ張られない」。この3つの基準を持ってからは、棚の前で途方に暮れる時間がなくなりました。
フードを選んだ理由を自分で説明できるようになると、次に見直すときも迷いが減ります
うちの犬は今のヒルズで落ち着いていますが、この先また見直すことがあるかもしれません。そのときも同じ3つの基準で選ぶつもりです。
まずは今使っているフードのパッケージ裏を見て、原材料の最初の3つを確認するところから始めてみてください。それだけで、フード選びの解像度がぐっと上がりますよ。
- ドライフードとウェットフード、どっちがいい?
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小型犬の主食にはドライフードが向いています。歯石がつきにくく、保存もしやすいのがメリットです。ウェットフードは水分補給やトッピングとして活用するのがおすすめです。
- 療法食はずっと続けないといけない?
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症状や体質によります。定期的に動物病院で相談すれば、通常食に戻せるケースもあります。自己判断でやめないようにしてください。
- フードを変えたら下痢をした。すぐ戻したほうがいい?
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切り替え直後の軟便は珍しくありません。1〜2日で落ち着くことが多いので、まずは新旧フードの混合比率を戻して様子を見てみてください。3日以上続く場合は動物病院で相談しましょう。





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