小型犬の「おいで」が成功しない理由|呼び戻しトレーニングの基本と失敗パターン

小型犬の「おいで」が成功しない理由|呼び戻しトレーニングの基本と失敗パターン

「おいで」と呼んでも、愛犬がぷいっとそっぽを向いてしまう。そんな経験、ありませんか。うちのちくわも最初は全く反応してくれませんでした。呼んでも知らんぷり。別の方向に歩いていく背中を眺めながら、「あれ、聞こえてないのかな」と戸惑ったのを覚えています。

呼び戻しは、散歩中のトラブル回避や家の中での日常生活で欠かせないしつけの一つです。でも、実は「おいで」が成功しない理由は、犬の問題ではなく飼い主側の勘違いにあることが少なくありません。うちも子犬の頃は何がダメなのか分からないまま続けていました。

目次

「おいで」が失敗する3つの理由

「おいで」が失敗する3つの理由

呼び戻しがうまくいかないのは、犬が言葉を覚えていないからではありません。うちの場合、最初は信頼関係がまだ築けていなかったのが大きな原因でした。

信頼関係が足りていない

子犬の頃、ちくわを呼んでも反応がなかったのは「飼い主のそばに行っても特に良いことがない」と思われていたからです。犬にとって「おいで」は、呼ばれた先に何かメリットがあるときだけ反応する言葉になります。

犬は「呼ばれたら良いことがある」と覚えないと動きません

例えば、呼んでおいてすぐに爪切りをしたり、散歩を終わらせて家に入れようとすると、次からは警戒されます。うちも最初は無意識にそうしていたので、うちの犬にとって「おいで=何か嫌なことが始まる合図」になっていました。

おやつのタイミングが悪い

呼び戻しの練習では、おやつは「来たあと」に渡すのが基本です。ところが、うちは最初、呼ぶ前におやつを見せていました。これだと犬はおやつを追いかけているだけで、「おいで」の言葉を覚えません。

呼ぶ前におやつを見せると、言葉ではなくおやつに反応するだけになります

おやつは犬が飼い主のそばに来てから、ポケットやポーチから出して渡すのが正解です。言葉に反応して来たら良いことがある、という順番を覚えてもらうためです。

練習環境が合っていない

散歩中やドッグランなど、誘惑が多い場所でいきなり練習を始めても、小型犬は周りの刺激に夢中でこちらを見てくれません。うちも公園で試してみましたが、他の犬が気になって全く効果がありませんでした。

呼び戻しは家の中の静かな環境で始めるのが基本です。最初から外で成功させようとすると、飼い主も犬もストレスが溜まります。

うちで成功した呼び戻しトレーニングの進め方

練習場所を家の中に切り替えてから、愛犬は少しずつ反応してくれるようになりました。2週間ほどでマスターできたので、思ったより早かったと感じています。

ステップ1:家の中で短い距離から始める

最初は、同じ部屋の中で1〜2mくらいの距離から呼びました。近ければ近いほど成功しやすく、成功体験が増えると犬も楽しくなってきます。

STEP
犬が自分の方を向いたタイミングで「おいで」と声をかける

うちの犬がこちらを見ているときに呼ぶと、反応してくれる確率が上がります。

STEP
来たらすぐにおやつを渡す

ポケットから取り出して、手のひらに乗せて渡します。うちはボーロを使いました。

STEP
距離を少しずつ伸ばしていく

成功したら、次は3m、5mと段階的に離れます。

ボーロは低カロリーで食べやすいので、何度も練習するときに便利です。愛犬も飽きずに食べてくれました。

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ステップ2:別の部屋から呼ぶ練習に移る

同じ部屋で成功するようになったら、今度は別の部屋から呼んでみます。最初は戸惑いますが、数日続けると慣れてきます。

うちはリビングから廊下越しに呼んでみたところ、「ん?どこ?」って顔でキョロキョロしながら来てくれました。

もふ(妻)

廊下の途中で一回止まってたよね

姿が見えない場所から呼ばれると、犬は音だけを頼りに飼い主を探します。この練習を繰り返すと、外でも声に反応してくれるようになります。

ステップ3:誘惑を増やしてレベルアップ

おいでと呼んだら駆けてきたポメラニアンちくわ
「おいで」と呼んだらこの顔で駆けてきました

家の中である程度成功するようになったら、今度はお気に入りのおもちゃや他の家族がいる状況で呼んでみます。愛犬の場合、おもちゃがあるときは少し反応が鈍くなりました。

誘惑があっても来るようになれば、外でも成功する確率が上がります

焦らず、少しずつ難易度を上げていくのがコツです。うちも最初は「もう覚えたでしょ」と思って急に散歩で試したら、全然ダメでした。ステップを飛ばすと振り出しに戻ります。

「おいで」と呼んだら嬉しそうにこちらを向いてくれる瞬間。この表情を見ると、練習を続けてよかったと思います。

練習中にやってしまいがちな失敗パターン

うちも含めて、呼び戻しの練習で失敗する原因には共通点があります。意識しないと繰り返してしまうので、ここで確認しておくと安心です。

「おいで」の言葉を連呼してしまう

反応しないからといって「おいで、おいで、おいで!」と何度も繰り返すのは逆効果です。犬は「この言葉は反応しなくても大丈夫」と覚えてしまいます。

連呼すると、「おいで」が無視していい言葉になります

うちも最初はついつい何度も呼んでしまっていました。呼ぶのは1回だけ。反応しなければ、いったん練習を中断して時間を置くほうがいいです。

来たのに何もしない

呼んで来てくれたのに、「よしよし」とだけ声をかけておやつを忘れる。これ、結構やってしまいます。うちも何度かやらかしました。

犬にとっては「来ても何もないじゃん」となってしまい、次から反応が鈍くなります。来たら必ずおやつを渡すというルールを徹底しないと、せっかくの練習が台無しです。

叱るために呼んでしまう

粗相をしたときや何かいたずらをしたときに、つい「こっちおいで!」と呼んでしまうことがあります。これをやると、うちの犬は「おいで=怒られる」と学習してしまいます。

叱るために呼ぶと、呼び戻しの意味が崩れます

叱る必要があるときは、自分から犬のところに行くようにしています。呼び戻しの言葉は、ポジティブな場面だけで使うのが鉄則です。

外での呼び戻しがうまくいかないときの対処法

家の中では成功しても、外に出ると途端に反応しなくなる。これ、小型犬あるあるです。外は誘惑だらけなので、犬にとって飼い主の声よりも面白いものがたくさんあります。

ロングリードを使った練習が効果的

いきなりノーリードで呼び戻しを試すのは危険です。万が一反応しなかったとき、道路に飛び出してしまう可能性もあります。

うちは、最初は公園でロングリードをつけたまま練習しました。リードがあると、逃げられても追いかけられるので安心です。

リードは3〜5mくらいのものが使いやすいです。長すぎると絡まるので注意が必要です。

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外では「特別なおやつ」を使う

家で使っているボーロと同じものだと、外では魅力が薄れてしまいます。散歩のときだけ、ちょっと美味しいおやつを用意すると反応が変わります。

うちは外用に、ジャーキー系のおやつを持ち歩くようにしました。うちの犬の食いつきが明らかに違って、呼んだときの反応もよくなりました。

外では「家では食べられないもの」を使うと、呼び戻しの成功率が上がります

タイミングを見極める

他の犬に興味津々のときや、何かの匂いに夢中なときに呼んでも、まず反応しません。外で呼び戻しを練習するなら、犬が落ち着いているタイミングを狙うのがコツです。

散歩の序盤や終盤、少し疲れてきたころに試すと成功しやすいです。うちもそのタイミングで呼ぶようにしてから、外での成功率が上がりました。

犬が「おいで」を無視するときの心理

今でも、愛犬が完全に無視してくることがあります。呼んでも全く振り向かない。最初は「もう忘れたのかな」と思いましたが、よく観察すると理由がありました。

お腹が空いているとき

散歩の前やごはんの時間が近いときは、おやつよりもごはんのほうが気になっているようで、反応が鈍くなります。うちの犬は特に、食事前は「今はそれどころじゃない」という顔をします。

ちくわ

ごはんの前はムリだよ…

呼び戻しの練習は、犬の状態を見て、落ち着いているときに行うのが基本です。空腹時や興奮しているときは避けたほうがいいです。

別の要求があるとき

「散歩に行きたい」「遊びたい」など、犬に強い要求があるときも、呼び戻しの成功率は下がります。愛犬の場合、リードを見せた直後に呼んでも、リードのほうに気を取られて反応しません。

犬にも優先順位があって、飼い主の声よりも今したいことのほうが勝っている状態では、いくら呼んでも無駄です。そういうときは無理に呼ばず、別のタイミングで練習するようにしています。

単純に聞こえていないこともある

小型犬は音に敏感ですが、掃除機や車の音など大きな音がすると、飼い主の声が聞こえていないこともあります。特に高齢になってくると、耳が遠くなって反応が遅れることもあるそうです。

うちはまだ若いのでその心配はありませんが、呼んでも振り向かないときは、まず「聞こえているかどうか」を確認してから判断するようにしています。

無視されたときは「聞こえてない」「他に集中してる」「メリットがない」のどれかです。叱らずに原因を見極めるのがコツです。

呼び戻しができるようになって変わったこと

2週間ほど練習を続けて、うちの犬が「おいで」に反応してくれるようになってから、日常生活が楽になりました。

散歩中に何かに夢中になっているとき、声をかければ戻ってきてくれるので、引っ張り癖も少し落ち着きました。あと、家の中でも、リビングから別の部屋に呼ぶことができるので、移動がスムーズです。

呼び戻しができると、散歩も家の中も安全に過ごせるようになります

ただし、完璧ではありません。うちの愛犬も、今でも気分が乗らないときは無視します。それでも、以前に比べたら明らかに反応してくれる回数が増えました。

トレーニングは「完璧にできるようになること」が目標ではなく、少しずつ関係性を築いていくプロセスだと思っています。うちも、焦らず長い目で見ています。

呼び戻しは何歳からでも教えられる?

はい、成犬からでも練習できます。ただし子犬のほうが覚えは早いです。成犬の場合は焦らず、1日5分の短い練習を毎日続けるのが効果的です。

おやつなしでも「おいで」ができるようになる?

最終的にはできるようになります。最初はおやつで「来たら良いことがある」を覚えてもらい、慣れてきたら褒めるだけに切り替えていきます。うちも今はおやつなしで反応してくれることが増えました。

ドッグランでノーリードのとき呼び戻しできないと危険?

他の犬とのトラブルや出口からの飛び出しを防ぐためにも、呼び戻しは重要です。ドッグランで試す前に、まずロングリードで練習して成功率を上げておくと安心です。

まとめ:今日から始める「おいで」の第一歩

呼び戻しがうまくいかないのは、犬が悪いわけではなく、練習の進め方や環境に原因があることが多いです。うちの犬も、最初は全く反応してくれませんでしたが、家の中で短い距離から練習を始めたことで、2週間ほどで「おいで」を覚えてくれました。

今日からできることは、まず家の中で1mの距離から呼んでみることです。成功したらおやつを渡す。これだけでも、犬にとって「おいで=良いことがある」という記憶が少しずつ積み重なっていきます。

今日からできる最初の一歩は、家の中で1m離れた場所から「おいで」と呼ぶことです

焦らず、犬のペースに合わせて進めてください。うちも今でもときどき無視されますが、それでも呼び戻しができるようになったことで、散歩も家の中もずっと過ごしやすくなりました。

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