成功率9割でも失敗する!?|小型犬の室内トイレトレーニング

成功率9割の犬が失敗する瞬間|小型犬の室内トイレトレーニング

トイレトレーニングで一番むずかしいのは、実は「できるようになってから」なんです。

子犬を迎えて最初の1ヶ月、必死でトイレを覚えさせる。シートの上でできたら大喜びで褒める。そして成功率が8割、9割になった頃、「よし、もう大丈夫」と思う。でもそこから失敗が増えていく飼い主さんが、驚くほど多いんです。

トレーニングが「完了」するのは、実は成功率9割の時期よりもっと先。その間に何が起きているのか、どう対処すればいいのか。今日はその「中間地点」で起きる問題にフォーカスして、室内トイレトレーニングの全体像をお話しします。

目次

「だいたいできる」が一番危ない理由

「だいたいできる」が一番危ない理由

成功率9割。10回のうち9回はトイレシートで排泄できている。この状態、実は飼い主にとって一番油断しやすい時期です。

「もう覚えたな」と思って、褒める回数が減る。見守る時間が短くなる。ケージの扉を開けっぱなしにして、自由にさせる時間が増える。そうすると、不思議なことに失敗が増えていきます。

犬にとって「9割できる」は「完璧にわかってる」ではないんです。まだ習慣として定着していない。トイレシートの場所は覚えたけれど、遊びに夢中になったら忘れる。飼い主が見ていなかったら、近くの絨毯で済ませてしまう。そういう「グレーゾーン」なんです。

この時期に大切なのは、むしろ最初よりも丁寧に見守ること。成功したら必ず褒める。失敗しそうなタイミングを先回りして、トイレに誘導する。その積み重ねで、ようやく「習慣」になっていきます。

失敗パターンは4つに分かれる

9割成功している犬が失敗するとき、パターンがあります。

1つ目は、遊びに夢中になっているとき。おもちゃを追いかけ回している最中、急に止まってそのままシャーッと。頭の中が「遊び」でいっぱいで、トイレのことが完全に消えているのです。

2つ目は、飼い主が別の部屋にいるとき。見ていないと思うと、近くで済ませてしまう。面倒くさいというより、「ここでいいかな」くらいの軽い気持ちで失敗します。

3つ目は、来客や物音に驚いたとき。興奮したり緊張したりすると、排泄のコントロールが難しくなります。

4つ目は、トイレシートが汚れているとき。きれい好きな犬は、一度使ったシートを避けて別の場所を選びます。

ちくわ

トイレシートが汚れてると嫌なの

この4パターンを知っているだけで、失敗を半分以上は防げます。遊びに夢中なら途中で声をかけて落ち着かせる。留守番中や目を離すときはケージに入れる。来客前にはトイレを済ませておく。シートは1回使ったら交換する。

それぞれの対策は小さなことだけど、積み重ねると成功率が9割から9割5分、9割8分と上がっていきます。

トイレの「場所」より大事なこと

トイレの「場所」より大事なこと

トイレトレーニングというと、まずシートの置き場所を考えますよね。リビングの隅がいいのか、ケージの中がいいのか。でも実は、場所以上に重要なポイントがあります。

それはタイミングです。

犬が排泄したくなるタイミングは、ほぼ決まっています。起きた直後、食後15〜30分、遊んだあと、水を飲んだあと。このタイミングでトイレに誘導できれば、成功率は一気に上がります。

逆に言うと、タイミングを外してしまうと、どんなに良い場所にシートを置いても失敗します。寝起きで放っておいたら、その場でしてしまう。ご飯のあと遊ばせていたら、遊びの途中で漏らす。

最初の1ヶ月は、このタイミングを徹底的に意識して過ごします。起きたらすぐトイレへ。食後は必ずトイレの前で待機。遊びの途中も、10分おきくらいに「トイレ大丈夫?」と確認する。

犬の排泄サインは「くるくる回る」「床の匂いを嗅ぎ始める」「そわそわする」。この動きが見えたら即トイレへ誘導

ちなみに、シートの置き場所は「犬が過ごす時間の長い部屋」がベストです。寝室で寝るなら寝室に、リビングで過ごすならリビングに。遠いと間に合わなくて失敗するので、生活動線の中に置くのがコツです。

ケージ内トイレか、部屋の隅か

トイレをどこに設置するかで、よく出る質問が「ケージの中がいいのか、部屋の隅に置くべきか」というもの。

これは犬のタイプと、飼い主の生活スタイルで決まります。

ケージ内トイレのメリットは、場所が固定されていて犬が迷わないこと。留守番のときも失敗しにくい。デメリットは、ケージの外で遊んでいるときに間に合わないことがある点です。

部屋の隅にトイレを置くスタイルは、自由に遊ばせている時間が長い家庭向き。ケージに戻る手間がないので、犬も使いやすい。ただし、場所を覚えるまで時間がかかることがあります。

最初はケージ内で確実に覚えさせて、成功率が安定してから部屋に移動するというのが、失敗の少ない方法です。いきなり自由にさせると、どこがトイレかわからなくて混乱します。

褒めるタイミングで成功率が変わる

褒めるタイミングで成功率が変わる

トイレトレーニングで一番大事なのは褒めることだ、とよく言われます。それ自体は間違っていないけれど、「いつ褒めるか」まで意識している人は少ないのです。

正解は、排泄している最中、またはした直後

終わって10秒後に褒めても、犬は何を褒められているのかわかりません。トイレシートの上でしゃがんでいるとき、「いいこいいこ」と声をかける。終わった瞬間に「すごいね!」と笑顔で褒める。このタイミングで褒められると、犬は「ここでするといいことがある」と学習します。

逆に、トイレから離れてから褒めると、「トイレから出たこと」を褒められたと勘違いすることもあります。トイレが嫌いになるパターンです。

トイレ中に褒める→終わった直後にもう一度褒める→おやつをあげる。この3段階で覚えが早くなる

あと、褒めるときの声のトーンも大事です。高めの明るい声で、少し大げさに。犬は声のトーンで「嬉しい」を判断するので、淡々と「えらいね」と言うより、「すごーい!えらいねー!」とテンション高めに言うほうが伝わります。

でも、これも成功率が上がってきたら少しずつトーンダウンしていきます。ずっと大げさに褒め続けると、褒められないと不安になる犬もいるので。最終的には「いいこだね」と軽く声をかけるくらいで十分になります。

失敗したときの対応が分かれ道

失敗したときの対応が分かれ道

トイレを失敗したとき、どう対応するか。ここで差がつきます。

まず絶対にやってはいけないのが、怒ること。叱っても、犬は「トイレを失敗したから怒られた」とは理解しません。「排泄したら怒られた」と思って、隠れてするようになります。これが一番厄介です。

失敗を見つけたら、無言で片付ける。犬に声もかけず、目も合わせず、黙々と拭く。反応しないことで、「ここでしても何もいいことがない」と伝えます。

もし排泄の途中で失敗に気づいたら、「あっ」と短く声を出して中断させる。そのままトイレシートまで抱えて連れていって、そこで続きをさせる。成功したら褒める。これを繰り返すと、「ここじゃない、あっちだ」と理解していきます。

消臭が甘いと失敗が続く

失敗した場所、きちんと消臭していますか?

人間には匂いが消えたように感じても、犬にはまだ残っています。その匂いを頼りに、また同じ場所で排泄する。これが「同じ場所で何度も失敗する」パターンの正体です。

消臭には、犬用の消臭スプレーを使います。アルコール系や香りでごまかすタイプではなく、酵素系や微生物系の消臭剤が効果的。匂いの元を分解してくれます。

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¥1,980〜

拭くだけではなく、スプレーをたっぷり吹きかけて5分ほど置いてから拭き取る。カーペットやラグの場合は、その部分を重点的に。フローリングでも、目地の隙間に染み込んでいることがあるので、念入りに処理します。

失敗が続くときは、その場所にトイレシートを置いてしまうのも一つの方法です。「ここがトイレだ」と思っているなら、そこをトイレにしてしまう。場所にこだわるより、まず「シートの上でする」習慣をつけることが優先です。

月齢・年齢で変わるトイレ事情

月齢・年齢で変わるトイレ事情

子犬と成犬、老犬では、トイレトレーニングの難易度がまったく違います。

生後2〜3ヶ月の子犬は、排泄のコントロールがまだできません。膀胱が小さくて、2時間も我慢できない。だから失敗するのは当たり前。この時期に「ちゃんとトイレでしなさい」と求めるのは無理があります。

目安として、生後3ヶ月で2〜3時間、6ヶ月で4〜5時間程度。1歳を過ぎると、成犬と同じくらい我慢できるようになります。

子犬のうちは、1日のうち成功する回数を増やすことに集中します。失敗を減らすのではなく、成功を増やす。タイミングを見計らって誘導して、成功させて褒める。その繰り返しです。

成犬になってから迎えた場合は、子犬よりも覚えが早いことが多いです。膀胱のコントロールができるので、トイレの場所さえ覚えれば成功率は高い。でも、それまでの環境で覚えた習慣(外でしかしない、など)がある場合は、切り替えに時間がかかります。

トイレの場所、ちゃんと覚えるよ

老犬になると、また違う問題が出てきます。トイレまで間に合わない。足腰が弱くて、シートまで歩くのが大変。認知症でトイレの場所を忘れる。こういう失敗は、叱っても意味がありません。トイレの数を増やす、寝床の近くに置く、オムツを検討するなど、サポートの方向にシフトします。

トイレシートの選び方で苦労が変わる

トイレシートの選び方で苦労が変わる

トイレシートは安いものから高いものまで種類が多くて、何を選べばいいか迷いますよね。

選ぶポイントは3つ。吸収力、サイズ、裏面の滑り止めです。

吸収力が低いと、シートの表面に尿が残る。犬が足を濡らして嫌がり、次から避けるようになります。特に子犬は1日に何度もトイレに行くので、吸収力は重要。厚手のシートやワイドサイズを選ぶと、失敗が減ります。

サイズは、犬の体の1.5倍くらいの広さがあると安心です。小型犬ならレギュラーサイズでも大丈夫ですが、ワイドのほうがはみ出しにくい。トレーニング中は大きめを使って、慣れてからレギュラーに切り替えるのもありです。

裏面の滑り止めは、意外と見落としがち。滑り止めがないと、犬が乗った瞬間にシートがずれて、床に直接排泄してしまうことがあります。フローリングに置くなら、滑り止めつきを選びましょう。

ペットシーツ サイズと厚みが選べる 犬用 トイレシート 薄型レギュラー800枚/薄型ワイド400枚/厚型レギュラー...

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¥3,980〜

価格は、安いもので1枚10円前後、高いもので30〜40円くらい。最初は高めのものを使って、成功率が安定してから安いものに切り替えるのが失敗の少ない方法です。

トイレトレーの役割

トイレシートだけを床に置くのではなく、トレーにセットして使う家庭も多いです。

トレーのメリットは、シートがずれないこと。枠があるので、犬も「ここがトイレ」と認識しやすい。オス犬の場合は、壁つきのトレーを選ぶと飛び散り防止になります。

デメリットは、掃除の手間が増えること。トレー自体を定期的に洗わないと、匂いがこびりつきます。

トイレトレーは必須ではありませんが、あると成功率が上がるのは事実。特に「シートの上でする」という概念がまだわかっていない子犬には、枠があったほうが教えやすいです。

犬 用 トイレ トイレトレー 足濡れ防止 しつけ用 多頭買い 小型犬 中型犬 に最適 高床式 トイレトレーニング ...

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「完璧」を目指さないほうがうまくいく

「完璧」を目指さないほうがうまくいく

最後に、一番伝えたいこと。

トイレトレーニングは、完璧を目指すとしんどくなります。100%成功を求めると、飼い主もイライラするし、犬もプレッシャーを感じる。

目標は、9割5分くらいの成功率。たまに失敗しても「まあ、そういうこともあるよね」と受け流せるくらいがちょうどいいのです。

うちの愛犬も、5歳になった今でもたまに失敗します。寝起きでボーッとしているとき、興奮しすぎたとき。そういうときは「あ、やっちゃったね」と笑って片付けます。それでいいと思っています。

トイレトレーニングは、犬との暮らしの中でずっと続くもの。一度覚えたら終わりではなく、環境が変わったり年を取ったりすると、また失敗が増えることもあります。

その都度、丁寧に見守る。失敗しても怒らず、成功したら褒める。それだけです。焦らず、少しずつ。犬も飼い主も、お互いに慣れていく時間を楽しんでください。

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